生産性向上につながる設備投資などを行う時に
オート化で生産効率UP
→フレキシブルに休める制度を導入
効率の課題
“職人頼りの旧式設備が多く生産効率が悪かった”
先代から継いだ町工場を経営しているが、昔ながらの手動機械が多く生産効率が悪かった。
手動機械を使いこなせる熟練社員が高齢化していることもあり、経験に頼る必要のないオート工作機に入れ替えていく必要があった。
機械設備を入れ替え、生産効率が改善
それに伴い、時間単位で有給休暇を取得できる制度を導入
最新のオート工作機を入れたことで1ヶ月あたりの作業時間を30時間短縮できた。
その分、1時間単位で有給休暇が取れるように年休規定を改訂した。
助成金の成果目標を達成したことで、上限額いっぱいの助成金を受給することができた。
助成金活用の効果
“オート化によって未経験採用もしやすくなった”
1時間単位の有給は「子どもの学校行事に参加できる」「遠慮なく通院できる」と従業員にすこぶる好評。休みを取るために、自ら業務効率化のアイデアを出す人も増えた。
また、オート工作機を増やしたことで、未経験者の採用もしやすくなった。
セルフオーダーシステム導入で回転率向上
→スタッフの時給をアップ
効率の課題
“注文の取り方がアナログなためミスも多く
回転率が悪かった”
居酒屋を2店舗経営しており、これまでずっと伝票に手書きする方法で注文を取っていた。
忙しい時間帯は書き漏れや聞き間違いが多く、会計にも時間がかかり回転率が悪かった。
「呼んでもすぐに注文を取りに来てくれない」と、お客様が不機嫌になることも多々あった。
タブレット式のセルフオーダーシステムを導入
回転率が上がり売上増→アルバイトスタッフの時給を50円アップ
各テーブルでお客様自身がタブレットを使って注文するシステムを導入。
お客様を待たせる時間も会計に要する時間も短縮でき、売上アップにも繋がった。
アルバイトの中で一番時給が低い2人の時給を50円アップし、助成金を申請。
システム導入費用の半分ほどを助成金で賄うことができた。
助成金活用の効果
“お客様からのクレームも減り、スタッフも笑顔に”
注文を取りにいく労力を削減したことで落ち着いて丁寧に接客することができ、お客様からお叱りを受けることもほぼなくなり、スタッフの笑顔が増えた。
生産性を向上させるための取り組みを助成。設備投資も助成対象となります。
設備投資が必要になった時「何か使える助成金があるはずだ」と期待してネット検索してみた、という経営者の方も多いのではないでしょうか。
設備投資を助成する助成金は主に2つ、【働き方改革推進支援助成金】と【業務改善助成金】です。
ただし、これらは「設備投資を推進するため」の助成金ではありません。
どちらも「労働生産性を高めるための取り組み」を支援する助成金であり、設備投資は取り組みの選択肢の一つという位置付けです。
※設備投資の他にも、外部コンサルティングの導入、業務管理システムの導入、従業員への研修実施、など幅広い取り組みが対象となります。
生産性向上の成果=「時短」や「賃金アップ」までがワンセット
なおかつ、この2つの助成金は要件として「生産性を高めるための取り組み」による「成果」までがワンセットとなっています。
求められる成果は助成金ごとに異なり、
【働き方改革推進支援助成金】を利用する場合は、取り組みの成果として「労働時間を短縮する」「休みやすい制度を取り入れる」などが求められます。
【業務改善助成金】を利用する場合は、取り組みの成果として「事業場内最低賃金の一定額以上の引き上げ」が求められます。
要は
「生産性を向上させて、労働時間の短縮や賃金アップを行ってください」
言い換えれば
「労働時間が減る分、もしくは賃金アップで利益が減る分を、生産性向上でカバーしてください」
ということです。
少々回りくどいですが、厚生労働省関係の助成金は基本的に「労働者のためになる取り組み」を助成するという性質をもちます。どんな形であれ従業員へ還元されるべきものなのです。
「鶏が先か卵が先か」はさておき、企業側としてもまず「従業員へどんな形で還元するか」が重要な選択ポイントとなります。
迷った際は、弊社へご相談いただければ個別にアドバイスさせていただきます。
このページで紹介している助成金
[生産性向上]働き方改革推進支援助成金
- 労働時間短縮・年休促進支援コース
- 勤務間インターバル導入コース
[生産性向上]業務改善助成金