こんにちは!
助成金申請サポートの中小企業支援隊です。
先月、大阪万博が開幕し、関西では万博特需も期待されていますが、
万博関連のアルバイトの時給は「時給1,500円以上」 や「時給2,000円以上」と
かなり高額での募集になっていますね。
さらに万博特需の恩恵が見込める企業では、
売り手市場の影響も相まって、
新卒採用や中途採用の正社員の基本給が
月給で2万円〜5万円ほど上昇しているようです。
私たち中小企業では
万博開催期間中は特に「人員の確保に苦戦する状況」が続くかと思われます。
そこで重要になってくるのが、
『今のスタッフにいかに長く働いてもらうか?』
『今のスタッフだけで、いかに生産効率を上げるか?』
ではないでしょうか。
多くの経営者のみなさんは万博とは関係なく、
もし今の人員で生産性が上がるならぜひそうしたい!
とお考えかと思います。
しかしそうは言っても、
生産性を上げるために設備を導入するとお金がかかるし・・・。
という悩みも出てきます。
ということで、今日のご案内は
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・離職率を下げたい
・生産性を上げたい
・できるなら助成金を活用したい
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そうお考えの方にぜひご一読いただきたい内容となっております。
さて、
「離職率を下げる」
つまり社員に満足して長く働いてもらうためには、
社員が職場にどんなことを求めているのかを知ることが大切です。
「賃金アップが絶対一番嬉しいはず!」
かと思いきや、ここ数年の新卒社員では
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・残業の少なさ
・休みの取りやすさ
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といった「プライベートの時間」が最も重要と考える方が増えているようです。
もちろん、
『残業してでももっと稼ぎたい!』
『子供が生まれたから定時で帰りたい!』
などの考え方もありますが、
・若手はプライベート
・中堅は給料
を重要視する傾向があるように感じます。
そして、この多種多様な考え方に合わせた労働環境の整備こそが
「働き方改革」の本質かと思います。
政府も働き方改革を推進しているので、経営者のみなさんは
「いかに短い労働時間で効率よく生産性を上げ、売り上げを伸ばすか?」
を考えなければいけない状況になってきています。
しかし、これってよく考えると実現できれば、
労働者側にとっては
・定時で帰ってプライベートが充実する
・ライフバランスにあった働き方ができる
・残業しなくても相応の給与がもらえる
雇用者側にとっては
・無駄な残業代が減る
・光熱費などのコストを削減できる
と、お互いにとってメリットが大きいと思いませんか?
ここで参考に
三重県の豆腐屋さんの設備導入の事例を見てみましょう。
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〈設備導入前〉
毎朝5時から生産が始まるため、
生産後の作業を行うパートの負担が大きかった。
〈導入機器〉
・減菌の効果が高い豆腐用の冷却水槽
・商品のラベルを貼り付けるためのシール貼り器
〈設備導入後〉
減菌の効果が高い冷却水槽のおかげで豆腐の賞味期限が延び、
早朝から生産を始める必要がなくなり、
出勤時間を 2 ~ 3時間ほど遅らせることができた。
手動で行っていたシール貼り作業を機械化したことで、
必要な人員が2人から1人に減り、作業スピードも上がった。
〈結果〉
時間あたりの製造数が 20% 増加した。
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この実例のように設備導入は大幅な改善が見込める可能性があります。
「設備導入すると効果があることは知っているけど・・・」
とお考えのみなさん。
もし設備導入費用の75%が助成金で支給されるなら?
「それなら導入を検討してみようかな」
とお考えでしたら、ベストマッチな助成金があります。
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【働き方改革推進支援助成金】で設備導入助成
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働き方改革推進支援助成金は
「生産性向上に向けた設備投資等の取り組みに係る費用を助成し、
労働時間の削減等に向けた環境整備に取り組む中小企業を支援すること」
を目的とした助成金ですが、
今回は、この【働き方改革推進支援助成金】の中から
〈労働時間短縮・年休促進支援コース〉の活用をご案内いたします。
助成金の対象となる設備の条件は
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・生産性の向上が見込めるもの
・業務の効率化に繋がるもの
・PC、スマートフォン、タブレットは不可
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この助成金を使うにあたっては、
下記どちらかを必ず達成しなければいけません。
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〔達成目標〕
(1) 年次有給休暇の計画的付与制度を新たに導入する
(2)時間単位の年次有給休暇制度を新たに導入し、
対象となる特別休暇制度を新たに1つ以上導入する
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これはつまり、先ほどお伝えした「雇用者側・労働者側のメリット」
そのままだと思いませんか?
達成目標は
(1)を達成で25万円
(2)を達成で25万円
(1)と(2)を両方達成すれば 50万円
この金額を上限に設備導入費用の75%が助成されます。
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賃金UPで社員満足度向上
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さらに賃金UPによる加算要件があります。
賃金の引き上げ率とその労働者数に応じて、助成金上限額が更に加算されます。
〔3%賃金引き上げの場合〕
賃上げ人数 1 〜 3人:12万円
賃上げ人数 4 〜 6人:24万円
賃上げ人数 7 〜 10人:40万円
賃上げ人数 11〜 30人:1人あたり4万円(上限120万円)
〔5%賃金引き上げの場合〕
賃上げ人数 1 〜 3人:48万円
賃上げ人数 4 〜 6人:96万円
賃上げ人数 7 〜 10人:160万円
賃上げ人数 11〜 30人:1人あたり16万円(上限480万円)
〔7%賃金引き上げの場合〕
賃上げ人数 1 〜 3人:72万円
賃上げ人数 4 〜 6人:144万円
賃上げ人数 7 〜 10人:240万円
賃上げ人数 11〜 30人:1人あたり24万円(上限720万円)
※労働者30名以上の会社の場合加算額は上記の1/2
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月給20万円の社員の場合だと
3%で6,000円の月給UP
5%で10,000円の月給UP
7%で14,000円の月給UP
ですが、
労働者30名未満の会社では、対象者が1人の場合でも助成金額は
3%の賃上げ:12万円
5%の賃上げ:48万円
7%の賃上げ:72万円
と大きく差が出ます。
導入する設備の額によっては「5%や7%の賃金UP」を検討してみる。
というのもありかもしれません。
なにより設備導入の最大のメリットは
「面倒な作業がスムーズ」になったり、
「煩雑な作業が簡単」になることで、
「社員が喜ぶ」ことだと思います。
豆腐屋さんの実例のように
「社員の負担が大幅に軽減する」
そんな設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
時間が削減できれば社員もプライベートの時間を確保しやすくなります。
作業効率が上がって利益率が上がれば賃金アップも検討できます。
結果として若手も中堅も多くの社員が喜ぶ職場環境づくりとなり
・設備導入による業務効率化で会社の売上が向上
・賃金UPによる社員の満足度が向上
・有給を取りやすくなり社員の満足度が向上
と、会社の発展につながる好循環といえるでしょう。
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【注意事項】
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「働き方改革の実施」と「業務が改善される設備の導入」
この2つのタイミングが合わなければ助成金が対象となりません。
・賃金引き上げ日
・新たな制度の導入日
・導入する設備の「契約日」
・導入する設備の「支払い日」
この全てが非常に重要で、助成金が不支給になる多くの要因が潜んでいます。
1日ズレただけでも助成金は支給されません!
また、交付申請前に導入した設備は対象外となります。
ですので、まだ購入しないでください。
弊社でサポートさせていただく場合は、
全ての条件を満たすタイミングでご案内を入れさせていただきますので、
まずは「どんな設備を導入したいか?」「賃金UPしてもいい社員はいるか?」
を考えながら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
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《「設備導入の助成金」お問い合わせフォーム》
↓
https://forms.gle/K6jz9KwmCVpCTMeG6
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【ご協力のお願い】
今回の助成金では、
設備導入によって「どのように業務が改善されるか?」が
認められなければいけません。
例えば、
今使っている機器を新しい機器に変えることで、
・作業時間が1/2に短縮される
・時間あたりの生産量が1.5倍になる
などについて伺いながら
「導入する設備が助成金の対象になるか?」を一緒に考えさせていただきます。
導入を検討中の設備に関する資料があれば弊社にも共有をお願いいたします。
最後に、今年度、2つ以上の設備の導入を検討している場合は併せてご連絡ください。
設備投資に使える助成金はいくつかありますので、
少し時期をずらすことで、どちらの設備も助成金の対象となる可能性があります。
また助成金によって達成目標などの条件や助成金の上限額・助成率が異なります。
どの設備にどの助成金で申請するのがベストか?
最適な組み合わせを提案させていただきます。
【参照】厚生労働省:働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)
https://www.mhlw.go.jp/content/001467917.pdf