クーラーにも使える!エイジフレンドリー補助金

こんにちは!
助成金申請サポートの中小企業支援隊です。


今、ほとんどの企業が悩んでいる、人手不足の問題。
人口推計によると、日本の総人口に占める「15~64歳」、
いわゆる「生産年齢」の数は、
2032年→2043年→2062年にそれぞれ、
7,000万人→6,000万人→5,000万人を割り、
2070年には4,535万人まで減少する見通しです。

これに対し、高齢者の数は今後も増え続けます。
イタリアやドイツ、フランスなどの主要国でも
高齢化は進んでいますが、全世界を見渡しても、
日本の高齢化率はトップクラスです。


このような状況で、企業の希望となるのは
「働く高齢者」の存在です。
その数は、20年連続で増加しており、
近年は、高齢者の4人に1人となる約900万人が、
現役の働き手として活躍しています。
働き手のうち、今やなんと13.5%が高齢者なのです!

「できれば高齢者にも働いてもらえたら…」ではなく、
「高齢者を戦略的に確保しなければ、現場がもう回らない」
という時代が、もうそこまでやって来ています。

ちなみに、この900万人の「働く高齢者」の年齢は、
65歳から69歳までが52%、70歳から74歳が34%です。
やはり「60代」がもっとも多く
労働力として長く活躍してもらいやすい人材といえます。


これからは多くの経営者が
「知識や経験のある60代を、即戦力として確保したい」
本気でそう思い、動きはじめるでしょう。
「高齢でも働きやすい」ということを
どのようにアピールしていけるのかが課題になります。

そこで、今回ご紹介する「エイジフレンドリー補助金」が役立ちます。
60歳以上の方でも働きやすい職場環境を整えるための補助金で、
なんと、60歳以上の従業員が1名でもいれば、
申請することができます。

このチャンスをうまく活用し、
「高年齢でも働きやすい職場」であることをアピールできれば、
「働きたい!」と言ってくれる経験豊富な60代の確保や、
いま働いている50代の従業員にも引き続き働いてもらいやすくなり、
他の企業と差別化できることは間違いありません!


この補助金には、4つのコースがあります。
どれも魅力的な内容ですが、
今回は、そのうちの1つ「職場環境改善コース」をご紹介します。

こちらのコースでは、働く60代の身体機能の低下をカバーするための
設備投資が対象となります。
具体的には、
・転倒や墜落の防止
・重量物の扱いや介護作業のある職場での各種事故防止
・熱中症の防止
・その他の事故防止
のための設備や装置の導入が対象です。


ここからは、事例で補助金の活用をイメージしてみましょう。

【事例1】
とある製造業では、製品(20~60kg)の梱包を行う際、
2名がかりで注意しながら作業を行っていました。
しかし、60代の従業員が作業に入るときは、
腰痛や転倒の事故が心配で、いつも気が抜けない状況に。
そこで、エイジフレンドリー補助金で、
荷物を持ち上げるクレーンを導入。
60代でも安心して作業を任せられるようになり、
作業効率も大幅にアップしました。

【事例2】
外気温は毎日のように40度近く。
熱中症により高齢者が亡くなる事故が毎年のように発生しています。
そのような状況のなか、
屋外での作業や、熱気のこもりやすい作業場での労働を
60代の従業員に任せることは
たとえ本人が「やりますよ!」と言ってくれても、
経営者として、手放しでお願いしづらいもの。
そこで、エイジフレンドリー補助金で
「移動式のスポットクーラー」を導入。
休憩所や作業場で利用してもらうことにしました。
さらに、より長い時間、暑い中で作業をする60代には
「電動ファン付きの作業服」も支給。
夏場の作業が安全で快適になったことで、
「60歳になってもこの会社に残りたい」という従業員が増えました。


このように、現場ごとの事情に合わせて利用できるのが、
職場環境改善コースの最大の魅力です。
補助率は2分の1、最大で100万円となります。


ひとつだけ、注意点があります。
令和7年度エイジフレンドリー補助金の申請受付は【10月31日まで】。
ですが、予算額に達した時点で受け付けが打ち切られてしまいます。
例年、想定よりも早く締め切られるケースがあるため、
早めの準備が安心です。

「こんな悩みも補助金で解決できるのだろうか?」
「うちの設備は対象になるのだろうか?」
こうした、検討段階でのご相談でも大丈夫です。
人材不足の時代を乗り切るために、
高齢の従業員が安心して働ける環境づくりを進めることは、
企業にとって大きな武器になります。
ぜひこの機会を逃さず、未来への一歩を踏み出しましょう!
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  60代が1人でも働いているならおすすめ!
 ▶エイジフレンドリー補助金(職場環境改善コース)
 お問い合わせはこちらから!
 https://forms.gle/PnHs1RzXZtCZXcMc6
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【参照】厚生労働省:令和7年度エイジフレンドリー補助金
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001488063.pdf

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